Case 事例集
元請として「UUR東陽町ビル」の原状回復並びにマルチテナント化工事を実施
業務範囲
当社は、元請会社として「UUR東陽町ビル」(東京都江東区/オフィスビル)の原状回復工事と マルチテナント化に伴うバリューアップ工事を行いました。 本プロジェクトは、計画開始直後の2020年から猛威を振るったコロナ禍の影響を受け第3波の最中での工事となりましたが、 各種の変更や顧客ニーズを汲み取っての対応などを重ね、2021年7月に無事完了しました。
計画の背景
一棟借りをされていたテナント様の退去
同建物は、長年にわたり一つの企業様が一棟借りをされていた延床面積が1万平方メートルを超えるオフィスビルとなります。今後のテナントリーシングを考えると早期の対応が必要となりますので、さっそく当社の工事担当者が現地調査を実施し、対応策を検討しました。
ところが、翌2020年2月、初回の見積提示を予定していましたが、世界的に新型コロナウィルス感染症が蔓延し始め、先行きの見えない中での発注元とのプロジェクト開始となりました。
<UUR東陽町ビル>
住 所 : 東京都江東区東陽2丁目4番地18号
交 通 : 東京メトロ東西線「東陽町」 駅徒歩3分
竣 工 : 1990年11月
規 模 : 地上6階 地下1階建
敷地面積 : 3,290.95㎡
延床面積 : 11,015.07㎡
問題解決のポイント
一棟貸し物件からマルチテナント化へ
建物が所在するのは、大企業の多くが本社を構える大手町から東京メトロ東西線で5駅の「東陽町」駅徒歩3分という好立地。今まで通り一棟貸しができる可能性もありましたが、地上6階建て、施工対象面積10,000平方メートル超、専有面積7,500平方メートルと大型物件であることから、マルチテナント化も並行して計画することとなりました。
また、社員食堂などテナント独自の設備もあり、オフィス化するにあたっての問題点の洗い出し、築年数経過に伴う建物の古臭さを解消するための意匠変更など、解決すべき課題は多岐にわたり発生しました。
プロジェクトの成果
入居される企業様の満足度アップに貢献
「UUR東陽町ビル」は、2021年7月の完工と同時にリーシングも終了し満室稼働にて推移しています。
今回のマルチテナント工事では、システム照明LED化、OAフロア敷設、基準階エレベーターホールの意匠変更の提案、喫煙室新設のプランニング、入居企業様の社名を明記した館銘板のデザイン提案など、当社からのご提案を実施したことで、入居される企業様の満足度がアップした結果になったと自負しています。
当社業務は当該物件のビルマネジメント業務となりますが、リーシングに貢献できる改修提案・工期短縮により、建物所有者様のお役にたてたことを光栄に感じています。
当社は専門の工事担当部署を組織にもつ企業として、今後とも受託物件のみならず多様な建物の元請工事を受託することで、建物ご所有者様・テナント様のお役にたちたいと考えています。
※(写真上から)今回のリニューアル工事で新設した館銘板、エントランス前の階段横手すり、意匠変更したエレベーターホール、新設の喫煙室
【工事内容】
・既存テナント退去に伴う原状回復工事(設備を含む厨房解体、オフィス化工事共)~2021.03
・システム照明LED化工事~2021.03
・OAフロア敷設工事~2021.03
・基準階ELVホール意匠変更工事~2021.03
・喫煙室新設工事~2021.05
・トイレ洗面自動水栓化工事~2021.06
・建物総合案内板(建物銘板)新設工事~2021.06
・メインエントランス階段手摺新設工事~2021.05
・専有区画分割工事(1フロア1,300㎡を2分割)~2021.05
・各階に通用口オートロック開錠機能付インターホン新設、他小規模工事~2021.07